消費カロリーの計算には「METs」と「基礎代謝」を用いる

「1日の消費カロリーを知りたい」などと悩んでいる人もいるでしょう。

消費カロリーを知ることは、健康管理をしていくうえで欠かせません。

そこで本記事では、消費カロリーの計算方法を解説するので参考にしてください。

この記事の監修者：野田　理隆 

日本最大手パーソナルジムで2020年度、年間MVP受賞（全国1000名以上いるトレーナーから選出される）。

現在はフィットネス関連事業の会社を設立し、パーソナルおよびメンタルコーチとして年間約2000本のセッションを担当している。

1日の消費カロリーの計算には「METs」と「基礎代謝」を用いる

1日の消費カロリーは「METs」と「基礎代謝」を用いて算出できます。

「METs」と「基礎代謝」、それぞれの基本情報と算出方法などを解説します。

「METs」とは安静時の何倍エネルギーを使うかを表す単位

METsとは、活動していないときを「1.0」として何倍のエネルギーを使うかを示す単位のことです。

たとえば、ランニングは「7.0METs」、水泳（クロール）は「8.3METs」など、運動の種類ごとにMETsの値が異なります。

当然、METsの数字が大きいほど同じ時間、運動しても消費カロリーが多いです。

そして、METsを活用すれば特定の運動での消費カロリーを計算できます。

具体的には、以下の式にMETsを当てはめれば消費カロリーを算出できます。

METs×体重（kg）×時間×1.05＝消費カロリー

たとえば、体重60kgの人が30分ランニングをした場合は以下の式になります。

7.0（METs）×60（kg）×0.5（時間）×1.05＝約221kcal

なお、上記の消費カロリーはあくまで目安です。

実際にはランニング中にスピードを上げたり落としたり、坂道を走ったりすることもあるでしょう。

また、全力で走るのかゆっくり走るのかでもMETsは異なります。

そのため、METsを用いた消費カロリーの算出は目安と捉えておきましょう。

以下に運動ごとのMETsをまとめたので参考にしてださい。

「基礎代謝」とは寝ているだけでも消費するカロリー

基礎代謝とは、寝ているだけでも消費するカロリーのことを指します。

基礎代謝量は年齢や性別、体重などにより異なるので以下の表を目安としてください。※

おおよその基礎代謝がわかれば、METsをプラスして1日の消費カロリーを算出しましょう。

※参考：https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html

消費カロリーを計算して効率的に健康管理をしよう

1日の消費カロリーは「METs」を活用した式に基礎代謝を合わせることで算出できます。

計算はかんたんにできるので、お手隙にでも取り組んでみてください。